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tome365

Author:tome365
高倉勝子美術館「桜小路」
Katsuko Takakura Art Museum
登米市登米町出身
日本画家 

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・・・ 悲運の公達 「敦盛」 ・・・
本日のブログは、AWがお届けします

髙倉勝子美術館「桜小路」はお陰様で多くの皆様にご愛顧を頂き

開館五周年を迎え、それを記念し特別企画展を開催致しています。

今回特に先生のご配慮を戴き大作「双龍の図」、「敦盛」等を展示致しています。

 「敦盛」はあの源平合戦の一場面で、「無官大夫平敦盛」と源氏の

武将「熊谷次郎直実」の一騎打ちで敦盛公は討たれてしまう場面です。

 歌舞伎は勿論、登米の秋まつりの山車にも登場し、また、地域に伝承

されている南部神楽では必ずと言っていい程演じられる名場面です。

髙倉先生のご実家では、田植えが終わった後や、秋の取り入れが

終了後、自宅に特設舞台を設置し中央の役者を招いたり、地域の神楽衆を

招いて地域の皆さんに鑑賞させたそうです。先生は当時のことを忘れず

多くの作品に表しています。その一つが南部神楽で演じられている

大作「敦盛」なのです。
 
その名場面のあらましを話しますと、

平家の本陣は海上に浮かぶ船上にあり、敦盛は祖父忠盛公から頂いた

名笛「小枝(一名青葉)」を忘れ、取り戻ったため皆より遅れ沖に

浮かぶ御座船に向かう途中、源氏の武将「熊谷次郎直実」に見つかって

しまいます。連銭葦毛の駒に金覆輪の鞍を置いて萌黄色の甲冑を

身につけ、黄金造りの太刀を差している平家の落武者に、熊谷は、

「敵に後ろを見せるとは卑怯なり。返せ、戻せ給え」と呼び戻します。

最初は太刀で渡り合っていましたが勝負がつかず組み打ちとなり、

敦盛は組み伏せられてしまいます。いざ首を落とそうと甲を上げると

我が子直家と同じ年頃の美しい若者を見て、打たないで逃がそうと

しますが、味方から「熊谷は、組み伏せた敵を逃がすとは平家に二心

あるのでは」とみられ、泣き泣き敦盛を打つという場面です。

それでは、南部神楽(登米市無形文化財岡谷地南部神楽)より

「屋島合戦 敦盛」の名場面を見て頂きましょう。

1.jpg
敦盛が沖の御座船に向かっているのを
熊谷が「敵に後ろを見せるとは卑怯なり」と呼び戻します。

2.jpg
御座船に戻るのを引き留めるとは何事ぞと返答する敦盛

3.jpg
太刀では勝負がつかないので組み打ちになります。
(先生の大作「敦盛」はこの場面では)

4.jpg
熊谷は 自分の子ども「直家」と同じ年頃の敦盛を打つのが
しのびないと、泣く泣く敦盛を打ちます。

5.jpg
南部神楽独特のリズムで、場面にあった
打ち方をするのが胴取りの名人だそうです。

戦いの場と打ち取りの場面では太鼓の表情が違います。

先生は幼い頃から自然に対する畏敬の念と、地域の歴史と文化を

感じながら芸術の心を育んできました。と先生の画集の巻頭文で

お話なさっています。
 
髙倉勝子美術館「桜小路」開館五周年記念特別企画展。是非お出で戴き

日本画家 髙倉勝子の美の世界を堪能して頂ければ幸甚です。

お待ちしています。



新着情報 | 14:37:18 | トラックバック(0) | コメント(0)
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