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tome365

Author:tome365
高倉勝子美術館「桜小路」
Katsuko Takakura Art Museum
登米市登米町出身
日本画家 

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髙倉勝子ふるさと展にちなんで ー義経ゆかりの地を訪ねてーその⑤完結篇
11月28日に第一回を掲載いたしましたこのシリーズ、不定期に続けさせていただいておりましたがいよいよ完結篇です。


  田束山で人馬一体の体験をした義経公主従は、気仙沼観音寺へと向かった。
 
 後藤三郎氏作の「創作 金売吉次」には、義経公主従が観音寺の門を叩いた様子について次の様に記している。

 
 海岸山観音寺は大川と呼ばれる
河口付近の台地に古杉に囲まれてひっそりと建っていた。・・・・・・大川は雨が降ると暴れ川になるので橋はなく、瀬渡りをして観音寺の裏に開ける集落への道が通っていた。主従が渡るとすぐ坂になっていて、この坂は化粧坂と呼ばれているという。

 寺領内は初秋の色が見え始め庫裏と本堂前に篝の準備がしてあり、主従の到着と共に火が点された。


  立派な山門
観音寺 

  観音寺本堂
本堂 

 「気仙沼市 観音寺」について、宮城の旅観光情報・寺院について読んでみますと、瑞国海岸山観音寺は気仙沼市の市街地を足下に望む丘陵にあり当地方きっての名刹で、創建は和銅年間、当時蝦夷の地であったこの地を朝廷が蝦夷の勢力を鎮圧してその首塚をまつったのが始まりだそうです。

  その後、行基が巡錫して観音像を彫り、慈覚大師が堂宇を建立し海岸山観音寺と称するようになったそうです。観音寺は延暦寺の末寺で最澄が根本中堂にともした「不滅の法灯」を受け継ぎ、本堂には灯明が灯されています。不滅の法灯は全国に七寺あるそうで東北では山形県の立石寺・岩手県平泉の中尊寺と東北三灯に数えられているそうです。

  名刹「海岸山観音寺」に、源義経と皆鶴姫にまつわる伝説が残っています。

 義経幼少の頃、京都の鬼一法眼の娘皆鶴姫と恋におちいった。遮那王も皆鶴姫も初恋であったという。
ふとしたことから、姫の父法眼が大切に持っている兵法書の存在を知り、義経は姫と謀って兵法書を手に入れ、平泉に東下りをしました。このことを知った法眼は姫を海に流してしまいました。その後、姫は冷たい骸となって気仙沼の浜に流れ着き、その手にはしっかりと観音像が握られていたそうです。姫は観音像とともに観音堂に祀られたという事です。

  後藤三郎氏作の「創作 金売り吉次」には、遮那王時代に皆鶴姫との出会いから、初恋の様子、中国伝来の兵法書が遮那王の手に渡るまで、二人の別れから、皆鶴姫が気仙沼に着き観音堂に祀られた後、遮那王改め元服し源義経となり領地検分の折り、観音寺住職の執り成しで劇的な再開を果たした場面が詳しく表現されています。

   どちらが義経公と皆鶴姫所縁の御堂かな
観音堂


  こうして、奥州藤原氏所領の検分と騎馬戦の訓練を兼ねた義経公主従は大きな成果を収め無事平泉に還った。 

  その後、兄頼朝とともに平家打倒を目指し屋島・壇ノ浦で目覚ましい活躍をし、念願を果たしたが兄との確執から追われる身となり、奥州平定という強硬な頼朝の脅威に耐えかねた泰衡に攻められ、平泉衣川にて主従共々非業の最期を遂げたと言われています。

  悲劇の英雄と言われる源義経公、800年以上経った今も物語り、歌舞伎、映画、謡曲(仕舞も)、南部神楽、登米の秋まつりの山車にも必ずといいほど登城します。
稀代の英雄、悲劇の英雄と言われる義経公。今もって私たちの身近にいるのです。

  髙倉勝子先生も幼き頃より登米に伝わる昔話・伝説を多く見聞きしてその素晴らしさを多くの作品に描いています。

  今回の「弓削の泉=源泉の歴史」や「保呂羽舘に想う」等を展示しております。先生のふるさとを思う作品を挙げると枚挙にいとまはありませんが、どの作品の根底には、「北上川沿岸の山々には悲しい伝説がいっばいあります。義経が兄頼朝に追われて平泉に行く途中の物語は、義経贔屓の北国の人々が事実以上に脚色してその哀れさに同情した所以かも知れない。木のホコラや道端の石仏群にも哀愁を語りかけながら、時はどんどん流れて行く」と記しています。

  今回の「ふるさと展」は先生の心の奥底にある自然・伝説・・・ふるさとを主に描いた作品です。

 本来は、当企画展は髙倉勝子先生の誕生日12月15日で終了予定でしたが、好評につき平成29年2月28日迄延期して皆様に「ふるさとの山河いつ見ても美しく悲しい」とふるさとをこよなく愛した「日本画家髙倉勝子」の作品を御堪能頂ければ幸甚です。

 <髙倉勝子ふるさと展に因んで 義経ゆかりの地を訪ねて>のシリーズは以上で閉じさせてさせて頂きます。ご清覧いただきありがとうございました。






時の経つのは速いもので

平成28年も残すところ

あと4日。

本日27日が

髙倉勝子美術館の年内の開館

最終日となります。

今年も芸術を愛する

多くの皆さまにおいでいただきました。

本当にありがとうございました!

良いお年をお迎えくださいませ



    登米市高倉勝子美術館「桜小路」

       開館時間:午前9時~午後4時30分
       休館日:12月28日~1月4日


雑記 | 10:20:19 | トラックバック(0) | コメント(0)
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