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tome365

Author:tome365
高倉勝子美術館「桜小路」
Katsuko Takakura Art Museum
登米市登米町出身
日本画家 

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━『寒九の雨』に冬鳥を想う━
 今年の豊作を占う 寒九の雨  
   雪のない寒の入り、餌場を探す冬鳥も楽でしょう

    昔から寒の9日に雨が降るとその年は豊作と言われて
   います。当登米地方の1月9日は雨模様でした。今年も昨年同様
   豊作間違いないと念じています。
    ところで、北海道をはじめ青森県・秋田県・山形県の日本海側では
   積雪2mを超え例年にない降雪量であると伝えられています。
   登米地方では朝方降った雪が薄っすらと認められる程度で昼ごろまで
   溶けて凌ぎ易いこの頃です。
    凌ぎ易いのは私たち人間ばかりでなく、田圃には雪がなく冬鳥である
   白鳥や雁・鴨類も餌場を探すのに苦労しないでいると思います。
    いつもの年ですと一面の銀世界で一寸だけ顔を出している刈残しの
   稲株に雁が群がっているのですが、今年はどこに行っても餌にありつく
   ことが出来、体力を一杯つけ北の国に無事帰り再び帰ってきて欲しいです。
    1月12日前後は雁・鴨のコンセンサスの日で、生息数調査が行われまし
   たが白鳥の数が増えているという事です。積雪時と違って餌場にいる雁の
   群れが散らばっており、一群れの羽数が少ないようです。

 餌場に群れる雁
P1130444.jpg

 餌場に降り立つ雁  滑空しないでホバリングして降りる
   (白鳥はある程度滑空して降ります)
P1130439.jpg

 群れの中に必ず首を高くして辺りの様子を覗っている
 雁がいます
   (外敵から身を守る役目の雁でしょう)
P1130437.jpg

   雁は仲間意識が非常に強く、餌場でも、飛行中でも仲間を守る
  行動をとっているそうです。
  動物作家である椋鳩十作「大造じいさんとがん」にそのことがよく
  表れていると思います。

   積雪時の雁の餌場(平成28年2月撮影)
画像 111

   積雪時の餌場から雁の飛び立ち (平成28年2月撮影)
画像 112

   積雪無と積雪時の雁の餌場にたいする習性はこんなにも
  違うのかと驚かせられました。

   ガンはよくカリガネとも呼ばれています。でも別の種類かも?
  
  浅学菲才な小生の知識ですが、雁(がん)にまつわる歴史的な事実や
 日本文学の古典について記してみると…

 雁の飛び立ちや飛ぶ様子から伏兵が居ることを推測したり
 古典の最高峰である万葉集にカリ(雁)・カリガネが多く詠まれていること 等 等
 また、昔から伝わっている和菓子の名前になっていますね。
 ・らくがん 落雁(おちがんとは読まないそうです)
   「雪中を飛ぶ雁の群れ」の水墨画を知っていた教養人が
  白地に黒胡麻が散った菓子を見て「これぞ落雁」と命名した
  という説があるそうです。
 ・ガンヅキ 雁月
   歌川広重の浮世絵に「月に雁(つきにかり)」というのがあるそうですが、
   大きな丸い月をバックに3羽の雁が下降する様を描いている作品です。
   「ガンヅキ」の名の由来はこの月夜の晩に渡り鳥の雁が飛ぶ情景から
   名付けたという説もあるそうです。

 単なる冬の渡り鳥としての「雁 かりがね」ではなく日本の歴史・文化
と密接な関係のある「雁 かりがね」。
 これからも、そんな思いを込めて観察していきたい。

   冬ほんばんを迎える候。餌場となる田圃は雪に覆われてくるだろう。
  摂餌も大変であろう。厳しい寒さに負けず春を迎え無事北帰行し再び
  日本に帰って欲しいと願いつつシャッターを押しました。

                              ━ A・W 記

雑記 | 13:44:55 | トラックバック(0) | コメント(0)
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