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tome365

Author:tome365
高倉勝子美術館「桜小路」
Katsuko Takakura Art Museum
登米市登米町出身
日本画家 

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長橋沼周辺を散策して 2
今日のブログはA・Wがお届けします

特別企画 髙倉勝子水墨画展「悠」の開催中につき
 
作品に描かれている場面と思われるところを是非散策をと思い

 出かけたが、もっと足を延ばしたくなり、短日であり日は西山に

 傾きつつあったが、とにかく散策を続行しました。

PB270517_01.jpg

・・・ 登米町下り松より北上川をはさみ狐が森を眺む ・・・

 今回の展示作品の中に「ふる里の山河はいつ見ても美しく悲しい」という一文がのっている

作品があります。この作品の中に「狐が森」が描かれています。

登米町の北上川左岸部の山並稜線の中央部に少しだけ突出した山が「狐が森(295m)」です。

登米の歴史書に「連山聳えて高き山なり。絶頂に大日如来あり。東西南眺望すれば広大無辺なり」と。

「狐が森」の地名の由来は、神仏の使いである狐が棲んでいたのでこの名前がついたそうです。
 

「狐が森」の道程は、北上川左岸日根牛峰畑地区より「林道坊の沢」

3km程東進すると山頂に着きます。山頂から北西を眺めると、秀峰栗駒山を一望できます。

(林道坊の沢周辺はかつて修験道の場として

多くの僧房があり、女人禁制の山と言われたそうです)

 北上川の悠久の流れと、日根牛の山脈(やまなみ)の四季折々醸成する様は「ふる里の山河はいつ見ても美しく悲しい」。

髙倉先生の脳裏に片時も忘れることなく、この作品に込められていると思います。

是非鑑賞して頂きたい作品です

PB270536_01.jpg

・・・ 玉山月輪舘跡より南西に傾く夕日(晩春から夏にかけての
夕日は栗駒山にかかるのですが、この季は南方の大嶽山の
もっと南にかかってきます) ・・・

 
 髙倉先生の作品に「玉山、月輪舘跡」が描かれています。

   玉山・月輪舘は寺池城の北方にあり、葛西氏の忠臣

 「月輪五郎・十郎兄弟」居舘のあった場所であります。

 奥州仕置の際、伊達政宗軍と戦い非業の最後を遂げました。

 今も、外堀・内堀の跡が残っています。

PB270532_01.jpg

・・・ 玉山を下りる時、麓の農家の庭先に木ざわし(?)の柿
      見事に生っていました ・・・
       (ムクドリが1羽味見をしていました)

PB270537_01.jpg

・・・ 古戦場  軍場山 ・・・

登米総合支所脇の専用線を登米インター方面に1km附近左側の小高い山(丘 ?)が古戦場と伝えられている軍場山です。

 安倍一族、八幡太郎義家の時代でしょうか。

 髙倉勝子水墨画展「悠」は、髙倉先生のふる里を思いやる心と

地域や歴史、愛と絆を描いた作品の特別企画展です。
 
 どうぞ、お出でくださり、高倉先生の芸術の世界をご堪能頂きたいと思います。

         [お待ちしていまーーーーーす。]



テーマ:日本文化 - ジャンル:学問・文化・芸術

日本画・髙倉勝子作品について | 09:54:22 | トラックバック(0) | コメント(0)
蒼韻(そういん)
苔むした古い石仏群の前で、
一人の若い女性が膝を抱いて座り、
目を閉じ、
物思いにふけっている。

彼女が佇んでいる石仏群の前は、
遠い昔から僧侶の修行の場であり、
この場所で僧侶たちが修行のため
念仏を唱えたという。

心を鎮め、耳を澄ますと
その念仏の声<韻>が聞こえてきそうな
そんな苔むした石仏群の前、
物思いにふけっている若い女性は
何に思いを馳せているのか。

若い女性の肌、髪、衣服の色合いは
苔の緑色と同化しつつある。

おそらく、長い時間、ここに佇み、
人生について深く
思いを巡らせているのではないだろうか。

苔むした石仏群があるその場所には、
かつて修行を重ねた僧たちの
念仏の<韻>が滲み入り、
時代を超えて、漂い、蒼く、こだまする。





当館・常設展示室に展示されている、
髙倉勝子先生の代表作である日本画作品「蒼韻」。

深い、緑色の色彩が印象的で、
背景に描かれている苔むした石仏群と、
苔の色と同化してしまいそうな色遣いで描かれた
若い女性という組み合わせが
髙倉作品の中でも、現代的な雰囲気を持った作品です。

この作品に描かれた石仏群は
松島の瑞巌寺にある石仏をモチーフにしているそうです。

瑞巌寺を訪れることがあれば、
ぜひ、この石仏群も見てみたいと思います。

髙倉作品「蒼韻」。

今日も、作品は蒼い韻を奏しながら。


スタッフK

登米市髙倉勝子美術館
所在地:宮城県登米市登米町寺池桜小路88-1
電話・FAX:0220-52-2755
開館時間:午前9時~午後4時30分
入館料:一般200円、高校生150円、小中学生100円
休館日:12月28日~1月4日のみ





テーマ:art・芸術・美術 - ジャンル:学問・文化・芸術

日本画・髙倉勝子作品について | 10:42:35 | トラックバック(0) | コメント(2)
男舞い・花の宴
髙倉勝子先生の作品は
女性や女の子(赤ちゃん)を描いたものが多くあります。

その中で、
日本画作品「男舞い」「花の宴」(どちらも髙倉先生所蔵)は、
めずらしく、若い男性を描いています。

両方とも、
桜が咲き乱れ、人々が春の訪れを祝い踊る中、
きらびやかな衣装をまとった
青年旅役者の姿を描いています。


“何の娯楽もない農村の暮らしの中で、
地方巡業の芝居小屋が建とうものなら、
それはそれは大事件で、老若男女、指折りかぞえてその日を待つ。
(いづものおくにじょうるり)を見ることは、
最高の文化に触れるよろこびと感動であった。

―――遠い江戸初期の浄瑠璃が幾山河こえて、
三百年もの歳月をかけて、
息長く、ゆっくり、ゆっくり私の郷里まで語り伝えられて、
少しずつ形を変えて伝わって来たのだろう。
それが、昭和15年頃の話である。

女装した青年が粋な姿で踊る姿は、
あでやかで幻想的で、桜吹雪の中での舞姿には、
この世の極楽をみた人々が感激の涙でみた姿を
はっきりと思いだす。”


<以上、「花の宴」に寄せた、髙倉勝子先生のコメント>

いつもは、女性や女の子を描くことの多い、
髙倉勝子先生ですが、
「男舞い」「花の宴」の作品については
かつて目にした、
きらびやかな衣装をまとった、踊る青年たちの姿がとても印象的で、
絵に描こうと思ったのではないでしょうか。

私が知る範囲では、
若い青年を描いた作品はこの2点だけと思われます。

今回ご紹介した
「男舞い」「花の宴」は、
明日6月30日まで開催の
春の企画展「お花見展」でご覧頂けます。


皆さまのご来館をお待ちしております。

スタッフK

DSCF7635.jpg


登米市髙倉勝子美術館
所在地:宮城県登米市登米町寺池桜小路88-1
電話・FAX:0220-52-2755
開館時間:午前9時~午後4時30分
入館料:一般200円、高校生150円、小中学生100円
休館日:12月28日~1月4日のみ





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日本画・髙倉勝子作品について | 10:17:56 | トラックバック(0) | コメント(0)
悠久の流れ父なる川 母なる水 北上川(その1)
こんにちは

本日のブログはAWがお届けします

髙倉先生の大作 「北上山系」の冒頭に

「ふるさとの山河はいつ見ても美しく悲しい」とあります。

この言葉に誘われて、日根牛山の緑を見たく土手に上ってみました。

日根牛の山脈(やまなみ)は濃緑色に輝いていました。

今日のお空は久方ぶりに雲ひとつなく、穏やかな日和、

濃いみどりの山々を、雪代のおさまった北上の川面に映していました。

この光景をみていると、先生の大作「北上山系」を描いた心に、

「ほんの少しでも近づけたらなぁー」と思わずにはいられませんでした。
 
目の前の流れる川面を見ていると、もっと遡って(?)みたくなり、
 
上流に向かってアクセルを踏みました。

本来なら北上川の源流である、岩手の七時雨山迄足を延ばせたら

良いのですが、今日は岩手県境の中田町上沼小名倉で

我慢することにしました。
 
北上川
岩手県一関市花泉町と登米市中田町小名倉の県境の北上川
・・・・ 空は青く澄み 川面は藍色 漣一つなく悠久の流れを想う ・・・・

北上川1
現在の北上水系  ( 略 図 )

現在の水系になるまで、永い年月と歴史的変遷を経ています。
  
「北上川」という名称が初めて文献に見えるのは、鎌倉時代の史書
 
「吾妻鑑」の文治5年(1189年)9月27日条で「麓に流河ありて
  
南に落つ。これ『北上河』なり・・・・・云々」とあります。
   
北上川の名称は、この地方が古来[日高見国(ひたかみのくに)]と
  
呼ばれたことに基づくものであろうとも想像がつきます。
  
270もの支流をもって大河をなす北上川は、往古以来平泉藤原氏、

葛西氏の時代より船運は勿論、流域の地形を利用した城柵が築かれ
 
その地方の中心となってきました。
  
しかし、半面、暴れ川として大雨の度毎に災害をもたらしてきました。
 
伊達政宗公の時代になり、河川改修と新田開発のもとに、

登米伊達初代白石宗直公、二代宗貞公が永年に渡り荒廃した領地を

災害から守り、穀物の増収を願い北上川流域の改修と耕地の開発に努めました。

今に残る相模土手、そして、若狭土手と美田の広がる登米耕土です。
 
当時から近世までの北上川の整備について記すれば紙面がいくらあっても

足りない程なのでこのへんで留め置かせて頂きます。

こんなことを想いながら、中田町上沼小名倉から下流に向かって

車を進めました。

北上川2
・・・・・ 上沼大泉土手 (延長1370m)・・・・・
( 中田町上沼小名倉より上沼川欠方面を望む )

北上川は、登米伊達初代宗直公、二代宗貞公により

河川改修がなされ、相模土手・若狭土手が完成し

流域は美田に生まれ変りました。その後、幾度も工事が行われ

洪水の被害は減ったものの自然の脅威に脅かされること度々

ありました。その中でも、昭和22年カサリン台風、翌23年

アイオン台風、24年キティ台風と戦後の混乱期に3年連続で

台風の被害に見舞われました。特に、22年9月のカサリン台風は

一関を含めた岩手県南と登米郡(現登米市)の被害は筆舌に尽くし難い

悲惨なものでした。(当時A・Wは小学一年生、我家も水没し、兄に馬に

乗せられて高台に避難しました)
 
南太平洋マリアナ諸島東方沖に発生した台風は関東地方に

沿って北上し、三陸沖から北海道南東洋上に去った。
 
この台風は「風は比較的弱く、雨が極端に多い雨台風で、百年に

一度の凄まじい豪雨」で北上川上流・下流ともに水害に見舞われました。
 
9月16日午後9時登米郡上沼村の北上川右岸・大泉堤防全延長

1370メートルのうち、250mがついに決壊しました。
 
決壊場所は「ぉ鶴明神(後述)」の祠から程近く、

夏からの長雨で堤防はたっぷりと水を吸い込み
 
脆弱になっていました。

北上川3  
/・・・・ 決壊場所の大泉堤防由縁の碑 ・・・・・
   
(危険をかえりみず地域総出で必死に水防に当たりました)
 
決壊により登米郡一帯が水没。
  
多くの人命と家屋・財産、農地や収穫間際の稲や農産物が失われました。
   
当時の様子を多くの方々が今もなお語り継いでいますが、
  
帝京大学高崎哲郎教授著「修羅の涙は土に降る」「沈深、牛の如し」に
  
詳しく表されています。
   
また、当時、水防や避難の陣頭指揮に当たった佐沼警察暑髙橋秋夫署長
  
は「北上川大泉堤防決壊に伴う遭難記」や建設省(発行当時)東北地方建設局
  
監修「北上川百十年史」などで詳しく知る事が出来ます。
 
大泉堤防にただずみ、川や田圃を眺めていると、決壊で現れた

往古の遺跡や北上川をとりまく歴史など、拙い知識ながら思いつき、

なかなか川を下ることができませんでした。

そんな想いを次のブログで書かせて頂きます。



日本画・髙倉勝子作品について | 11:39:10 | トラックバック(0) | コメント(2)
「少女」
宮城県登米市、今朝は曇空。
時折、雨がぱらついては止んでいます。

今日は少し涼しく、過ごしやすい1日になるのではないでしょうか。


当館に入ってすぐに、パンフレットコーナーがあります。
その壁面に、小さな髙倉作品、
「少女」(パンフレットや画集では「花冠」)が
展示されています。

gallery2[1]
<画像は当館HPより転載>

この作品に描かれている野の花は
ハルジオンかヒメジョオンだと推測されます。


ハルジオンはアメリカ原産の帰化植物だそうで、
大正時代の中ごろに日本に鑑賞用として
入って来たと言われているそうです。

私も幼いころ、春~夏にかけての季節、
友達と野原でこの花を摘んで遊んだ記憶があります。


DSCF8801.jpg
<写真は、当館敷地内で撮影したものです>

「少女」に寄せた、髙倉勝子先生のコメントの一部をご紹介いたします。

「(~前略~)…
町の花屋の店先のさえかなわない花だっていっぱいある。
いっぱい摘んで、帽子にも、髪にも、首にもかざる。
輝くばかり美しい野の花の中の子どもたちは、みんな純真だ。」



髙倉勝子先生は、春の野に可憐に咲く花と
幼い少女のあどけなさ、純真な心を
この小さな作品にしたためています。



ハルジオンの花ことば
「追想の愛」


当館においでの際は、
どうぞ、この小さな髙倉作品「少女」も、お楽しみ頂けたら幸いです。

皆さまのご来館をお待ちしております。


スタッフK


登米市髙倉勝子美術館
所在地:宮城県登米市登米町寺池桜小路88-1
電話・FAX:0220-52-2755
開館時間:午前9時~午後4時30分
入館料:一般200円、高校生150円、小中学生100円
休館日12月28日~1月4日のみ





テーマ:絵画・美術 - ジャンル:学問・文化・芸術

日本画・髙倉勝子作品について | 10:20:58 | トラックバック(0) | コメント(0)
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